最新のがん統計によると、日本では乳がんはがんの中で、男女合わせて4番目に発症率が高い病気です。※1
乳がんの患者数は増加しています。日本乳癌学会の調査では、2016年乳がん患者登録数は95,870 症例です。※2
年齢別に見た女性の乳がん罹患率は30歳代から増加しはじめ、45-49歳と60-64歳がピークです。※1
女性のがんの中で一番多いのが乳がんです。
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日本人女性の現在の発症率は11人に1人と言われています。※1
年間1万人以上もの女性が命を落としています。※1
男性の罹患率は全乳がん内の約0.6%です。
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30歳~64歳女性のがんによる死亡原因NO.1が乳がんです。※1
幸いにも乳がんは早期に発見・治癒することで治る確率が高い病気です。セルフチェックや超音波、マンモグラフィを組み合わせた定期的な検診を受けましょう。
マンモグラフィは、透明の圧迫板で乳房をはさみ、薄く引き延ばして撮影します。上下からはさんで1回、左右からはさんで1回を左右の乳房で計4回撮影します。マンモグラフィ検査は触診でわからないような小さな乳がんまで発見できる優れた検診方法で、40歳以上の方に受診が推奨されています。
※1出典 がん情報サービスHPより
※2出典 日本乳癌学会全国乳がん患者登録調査より
監修:公益財団法人 がん研究会有明病院 副院長· 乳腺センター長 大野 真司 先生
あなた自身と愛するすべての人のために、自分の体を知りましょう。
乳がんは、早期発見・早期治療で治る可能性が高い病気です。早めに定期的な検診を受けましょう。
鏡の前に立ち、目で確かめます。
乳房に「腫れ」や「ひきつれ」はありませんか? 乳房の形や大きさ、乳頭の向きや陥凹に、右と左に差はありませんか?
入浴中に、人差し指、中指、薬指の3本の指を使って、つままずに調べます。
乳房に固まりやしこりはありませんか? 乳首をつまんで、血液混じりの分泌がないかも調べます。
あおむけや横に寝た状態で調べると、より分かりやすい場合があります。
乳がんにかかったことのある家族がいるなど、リスク要因のある方は20~30代から、その他の方は40代からマンモグラフィ検診を毎年受けましょう。気になる症状があれば専門医にご相談を。
監修:県立静岡がんセンター 乳腺外科 高橋かおる先生