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タワーがピンクに染まる夜……"自分のことを後回しにする女"たちに伝えたい!!

日本女性は、世界一の長寿……私たちにはそういう強い自負がある。確かに、何年も続けて"世界一"という結果が出れば、何と言うか"生きる上での自信"のようなものが生まれて当たり前。でもそれが最近は、"危ない過信"に変わっている気がしてならない。

そもそも私たち日本人には"きちんと正しく生きていれば、きっとすべてうまく行く"という揺るがぬ道徳観があり、それが長寿のデータと結びついて"ちゃんと生きていれば病気にはかからないのだ"という思い込みを生んでいると思うのだ。

でも実際のところ世界一長寿なのは、今80代90代の、戦中戦後のもっとも過酷な時代を生き抜いた女性たち。"粗食にも等しい日本食"を余儀なくされてきて、"贅沢は敵"の残像が未だ食生活に残っている。そういう世代の女性たちと、戦後に生まれ、バブルの時代を知っている"新しい日本女性"とは、もはや体質そのものが違ってしまっていると言わざるを得ない。

それどころか、"和食で生きるDNA"しかないのに、いきなり欧米型食生活とジャンクフードとサプリに切り替えたら、日本人が養ってきた長寿因子は泡と消え、成人病にかかるリスクはかえって高くなるのではないか。

加えて、男女雇用機会均等法の洗礼を受けてからの日本女性は、文字通り"男並みに働く喜び"を得たのは確かだけれど、その分、それまでなかった種類のストレスをたくさん抱えることになり、加えて"結婚より仕事"、"出産より仕事"という判断も、日本の女の体質を少なからず変えたと言われる。

その食生活の変化が、女性にもたらしたもっとも大きなものが、じつは婦人科系のリスクとされ、同時に社会で受けるストレス、多忙、そして少子化も、そのリスクを高めてる。特に乳がんの急増と、少子化によって授乳期間が短くなったこととの因果関係は、よく取りざたされるもの。

最近、"ある法則"が頭をもたげることがある。有能で、人望も厚い女性ほど、病気にかかるリスクも高い……有能な人は、知らず知らず他の人より多くの仕事を抱え込み、人より大きな責任を担ってしまっている。そして"人望が厚い人"は、やっぱりその分だけ、自分を押し殺し、いろんな犠牲をはらっていて、精神的に安定して見える人ほど、じつは目に見えないストレスを多く抱えていると考えるべき。

自己中心で周囲に迷惑をかけながら仕事をしている人の方が、じつのところあまりストレスを抱えていなかったりするのかもしれない。だからって病気にかかりにくいとはもちろん言えない。でも、ちゃんと正しく生きていれば、"すべてうまく行く"、"病気にもかかりにくい"と信じるのはあまりに危険。

私はこの数年で、親しい友人を二人も失った。二人ともまさしく有能で人望も厚く、素晴らしい女性だった。もっと早く検診を受けていれば、過信がなければ……。本当に悔やまれる。

東京タワーがピンクに染まる夜、"自分のことを後回しにしてしまう女性たち"ほど、一日も早く乳がん検診を受けてほしいという願いを毎回あらたにするのである。

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